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成功するリフォーム・総論編

リフォームにおける「耐震」(2)

先の項目で、「耐震」リフォームとは、古くなって弱った木造素材の繋ぎ目(いわゆるジョイント部)を「金物」で補強する作業だという話をしました。
こうした「金物」による補強は、今では基本的にやらなければならないあたり前の作業なのですが、さらに、効果を得られるこんな方法もあります。

それは、「布基礎」の上全体に3センチ幅くらいのプレートを敷いて、箱(床)のようにする、つまり「ベタ基礎」の構造を基礎の上に作る方法です。

「リフォーム」で「基礎」から変えることはなかなかできませんが、この作業ならある程度は可能です。

費用と時間はかかりますが、家全体の「耐震」を強めるには、より効果的だと考えられます。
あとは、柱関係の弱った部分の補強です。「基礎」と同じく、基本的に取りかえることはできないので、もうひとつ柱、いわゆる「そえ柱や筋かいなど」で補強する作業になります。

戦後の日本の家屋は、柔らかい木材をたくさん使ってきました。
大量に家が造られた時代で、年数が経たない木も伐採して建築材料にしたのです。
木材にも大人の木と子どもの木があり、法隆寺のように2000年の歴史がある大人の木を使えば、木材は2000年もちます。

逆に、30年しか経っていない子どもの木を材料にすれば、工夫しないと30年しかもたない。
人間の骨の寿命のように木材の寿命というのも、生長した年月によって強度が決まるという基本があるからです。

床下部分の補強も忘れてはいけません。
水分は木材を腐らせ繊維を破壊します。特に、お風呂や台所といった水周りの近辺の床下は、確実に弱っていると考えられますから、専門家の方にしっかり確認していただくことが大事です。
ふだんはまったく目にすることのない場所だけに、弱点はかなりあると思います。そこは上部の建物を支えるために徹底的に補強が必要です。

ごく最近まで木造の建物は、30年ももてばいいと考えられてきました。
今の建物でも、たぶん50年程度を想定したものがほとんどだろうと思いまが、設備関係や塗装、防水は約10年、15年でダメになりますから、いずれにしても家にとっては、定期的な「リフォーム」や「メンテナンス」がかかせないことなのです。

そして、そのときポイントになるのが「家が建てられた年代」であること、これを覚えておいていただきたいと思います。

専門家に頼らず、自分でできる「耐震」対策もあります。
設備や家具類の固定強度を図ることです。
たとえば「タンスを天井で支えるツッパリ棒」などです。

今は、かなり効果の高い安心グッズも数多く製品化されています。金物を扱っている店の人にもよく話を聞いて、できるだけ良い製品を購入し、家の各部分に取りつけることで、かなり安心感が得られます。

実際の地震でも、これらの製品のおかげで、大きな事故やケガからまぬがれたといわれます。地震は起こってからではしかたありません。まだの方には、ぜひ、お勧めしたいと思います。

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