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成功するリフォーム・具体編

「間取り変更」の場合

「今までありかちな個々の部屋づくりという間取りの発想はやめにして、
趣味や特技を活かした自由な空間をリフォームで造りだすのが秘訣です」

たとえば、「家族のぬくもり」をテーマに「間取り」を考えてみてはいかがですか。

そうすれば、きっとご家族がお互いの気持ちを思いやる「間取り」が見えてくるはずです。

ここでいう「間取り」とは、たんに部屋名のことではありません。
もっとおおらかに「みんなといっしょに食べるところ」、「みんなが心地よく眠るところ」、「みんなが思うままに話すところ」と考えていくことが、よりベターな空間や場の自由さの生み出すための秘訣だと考えています。

日本の「LDK」という発想は、ともすれば個々の部屋の役割や広さばかりを優先してしまうことから、境界線を生みだしてしまいがちです。
一度、その先入観をなくした発想で「イチ」からの家造りを考えることが、本当の家族愛を育み、住みやすい「間取り」に近づく第一歩だと思います。

ご家族それぞれの趣味や特技を家の中でも楽しめる「間取り」というのも、今後、必ず増えていくと思います。
極端な話、家の「間取り」のひとつに「居酒屋風」があってもいいじゃないですか。
これ、じつは、実際にわたしが、お客さまのご希望で手がけたことがあるんですが、考える側のわたし自身も、たいへん楽しませていただきました。
ほかにも、バー・カウンターつきの「パーティー・スペース」や、家の中に、ちょっとした「茶室」を楽しめる空間を造ったり、ダイエットのための「トレーニング・スペース」や、完全防音の「カラオケ・ルーム」に造りかえるなど、まったく違った発想からくる「間取り」もいろいろあると思うんです。

そういう発想からすれば「原則使わない部屋は、なるべく造らない」ことにいきつきます。
たとえば、各ご家庭に多い「客間」や「予備室」という考え方ですが、はたして1年でどのくらい有効に使われているかということがポイントです。
ひじょうにもったいないですよね。
こうしたケースのように、建てたときになんとなく造ってしまう「間取り」をやめて、もっと家中を自由に使いこなすことが、リフォーム後の住みよい「間取り」にするために必要な考え方です。

しかし、リフォームにあたって、特に注意しなければいけない点があります。
それは、むやみに「柱」を切ってほしくないということです。
「広く、自由な発想で……」という観点からすると矛盾するかもしれません。
当然、希望されるお客さまもたくさんいらっしゃいます。
「古くからある昔の家で、たくさん柱があるのよ、でも、ジャマでしょ」と。

でも、わたしはまずひと言、ご注意させてもらいます。
なぜなら、たとえ「柱」がどの場所の、どんな1本でも、1階と2階の上下のバランスにものすごく関係しているからです。

1本の「柱」でも、取ってしまうと、どこか微妙な「歪」を生んで、結果、家全体のバランスを大きく崩すことにつながりかねません。
これは「耐震」構造からいっても、すごく危険です。
もちろん、わたしの抱く「思い出残し」のテーマにも結びつきます。
それこそ童謡の歌詞にも♪柱の傷は、おととしの『五月五日』の背くらべ??♪と歌われているじゃありませんか。
柱が見えなくなった今の時代、本当に傷があるかなしかはともかく、「柱」には、長い間その家を支えてきてくれた歴史があることだけは確かです。
くれぐれもみなさま方が、大切に残してくれることを、せつにお祈りいたします。

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