建設事例
集落の風景と記憶に溶け込む佇まい
そこは、⼭も渓⾕も近く、全国からサイクリストが集まる風光明媚な地。通る人が「前から建っていた気がするけど、実は新築だったんですね」と思うような、景⾊に馴染む家を創ろうとオーナー様にご提案しました。
あえて⼟地は造成せず、葺き降ろし屋根で建物を低く抑え、道路からの視線に対してもプライバシーを確保。リビングでは庭先に咲くミモザ、その先に広がる⼭の景観と、近望遠望を楽しめます。
自然素材に包まれた空間に、家事や仕事がスムーズになる工夫を盛り込んで
心やすらぐ自然素材をふんだんに取り入れつつ、子育てしながらの家事や仕事にも配慮した邸宅。玄関横のクローゼットは、ご主人の朝の身支度に便利なうえ、ランドリーが近いので洗濯動線も効率的。モノが増えがちなLDKにはダイニング収納やキッチンクロークを設けているため、来客時もサッと片付けられます。また在宅ワーク時には、2階ホールに設けた書斎スペースが活躍。家事と仕事の効率アップで、ご家族の時間も充実します。
屋根が描く伸びやかな水平ラインに、陶版外壁ベルバーンが重厚さを添える外観。
玄関からホールへの入り口は間口を絞り、塗り壁の黒を見せることで、あとに続くLDKの広がりを強調。
床面を約50cm下げたピットリビング。奥には和室があり、障子を開放すればLDKとつながる大空間に。
床はタモの無垢材、天井はスギの無垢材。ダイニングの壁は奥様の好きな色調のタイルをアクセントに。
冷蔵庫や調理家電、ストック食材などはキッチンクロークに収めているため、表舞台はすっきり。
ご主人の仕事関係の衣類や小物は、玄関横にまとめて収納。右隣にはランドリースペースが。
思い思いの場所にいながら“つながり”を感じて暮らせる家
二人のお子様とご夫婦が暮らす邸宅。中庭を囲む吹き抜けの3階建て。家全体がつながった開放的な空間をとの想いを形にしました。「設計者の提案はいつも想像を超えるものでした。ハウスメーカーでもこんなに自由に家が建つんですね」とご主人。つながりを軸に考えられた住空間は2階・3階が吹き抜けで一体に。階段室はリビングの一角として人が座れるような工夫も。家族も訪れた友人も、好きな場所で過ごす時間を楽しんでいます。
洗練されたデザインの外観。玄関先にバーベキューテラスを設置し、家族や仲間と楽しめる空間に。
玄関ホール正面は全面ガラス張り。中庭にまで視線が抜け、空間をより伸びやかに演出している。
中庭に面したリビング。3層吹き抜けの大開口から日差しが注ぐ、開放感あふれる空間に。
照明がアクセントになっている吹き抜け空間。1階から2階・3階にいる家族との会話もでき、つながりを楽しめる。
2階の眺望。「吹き抜けが緑でつながるように1~3階、すべての吹き抜け面に大きなグリーンを置きました」とご主人。
3階ホールには本棚とカフェ風のカウンターを設置。ここで軽食を楽しむこともあるそう。
2階に設けたサンルームは洗濯物を干す場所であり、観葉植物を育てる場所に。
中庭から内に広がる美と光が共鳴し合うコートハウス
建物が隣接する閑静な住宅街に建つM様邸は、プライバシー確保のため中庭を囲むようにL字にLDを配置。大開口が横方向へ、吹き抜けと抜け感のあるスリットの階段が縦方向への広がりを生み出し、開放感あふれるコートハウスが実現しました。中庭の深い軒下空間はお気に入りのハンギングチェアでくつろげる憩いの場。落ち着いたインテリアと収納の充実で室内はいつもすっきり美しく。光の移ろいが美しく映えるお住まいです。
白いダインコンクリートの外壁が青い空によく映える、伝統的なまち並みに美しく調和する外観。
プライバシーや防犯にこだわったお住まい。お手入れも手がかからないよう外構はシンプルに。
中庭から光を採りこむ吹き抜けのリビング。階段横にスキップフロアのステージリビングを設けた。
都会のバーを彷彿とさせるアイランドキッチン、光の抜け感のある階段などシックな大人のインテリア。
中庭にはシンボルツリーとハンギングチェア。プライバシーが確保されたコートで家族で憩いのひとときを。
光あふれるリビングの吹き抜け空間。階段を上りながらリビングと中庭を見渡せる。
リビングの吹き抜け部分の天井は床に合わせた天然木のウォールナットでコーディネート。
非日常感が楽しい⼤人ヴィンテージの平屋
コーヒーのいい香りが漂ってきそうな、おしゃれなカフェ風空間。⼤好きな家具や照明、小物に囲まれて暮らす、⼤人を楽しむブルックリンスタイルの平屋です。
吹き抜けのダイニングやピットリビングなど、ご家族それぞれにお気に入りの居どころがあり、それぞれの居場所で好きな物にふれて過ごす幸せを⼤切にしました。毎日の生活が楽しくなる、オーナー様の感性が光るお住まいです。
木質感あふれる大空間のLDKと奥行きのあるデッキの一体感
「開放的に暮らしたい」というご夫婦の思いから、LDKの開口部を最大限に広げ、デッキをフラットにつなげた邸宅。LDKが屋外まで続いているかのような広がりが感じられ、木質感あふれるインテリアが庭の豊かな緑と調和しています。デッキの周囲は木調フェンスで囲んでいるため、道路からの視線も気になりません。夜は室内の間接照明と庭のライトアップが共鳴し、また格別の雰囲気なのだとか。
ゆったりとした切妻屋根と、軒裏やフェンスの木質感に自然な樹形の植栽が映え、和モダンな趣が漂う「イズ・ロイエ」。
昼は庭へ視線が抜け、夜は間接照明が迎えてくれる玄関。壁にリブ加工の内装材をほどこし、表情豊かに仕上げている。
夜は間接照明でくつろぎのムードを演出。グレーの塗り壁を横断する収納は、カップボードとリビング収納を兼ねている。
デッキ横のモミジは、リビングのソファに座って眺められると同時に、玄関から入って正面にも見えるように配植。
今は主寝室と子ども室をワンルームとして使い、いずれ壁を立てて仕切れるように準備している。
共働きで平日は夜に洗濯するため、室内干しできるスペースを確保。バルコニーが隣接しているので、外干しも便利。
アウトドアライフを楽しむわが家
コンセプトは「キャンプをする家」。オーナー様は、ご夫婦揃ってキャンプがお好きで、休日は家族でのんびり過ごせる家をお望みでした。
計画地は調整区域に位置し、南側にはこの先家が建つ可能性が低いことから、南側の田園風景に向けて⼤きく開放するプランとしました。敷地内に設けたプライベートなキャンプ場には、⼟間収納からリビング⼟間を通って一直線。自宅にいながら、いつでも気軽にアウトドアを楽しめす。
都心の希少な立地の、緑に囲まれたスタイリッシュな住まい
閑静な街並に寄与する、緑が揺れる3階建てのK邸。潤いのある公園などが点在するこの地に長く住まい、愛着をお持ちだったオーナー様は、希少な立地を活かすため3階建てをご要望。都内でも有数の人気エリアであり厳しく法規制された土地ですが、厳しい斜線制限をクリアしながら美しい外観シルエットを実現し、さらに準防火地域でありながら庭の大きさ・配置を工夫することで、大きな開口部を確保し、快適な居室空間を叶えました。
点々と灯る柔らかな光が3階建ての伸びやかな魅力を際立たせ、昼間とは異なる美しさを演出する。
愛車の駐車スペースにはスポークタイプのシャッターを設置。視線が抜けて、軽快な印象が外観とも融合。
明るく開放的な玄関ホール。ガラスの向こうにみずみずしい緑と風情のある石灯篭がゲストを迎える。
3階に配置されたLDK。自然素材ならではの触感を楽しめる木の床が、家族が集まる空間を心地よく。
個性的なフォルムのテーブルが存在感を示すダイニング。ゆったりとした空間で家族の顔が見える対面式のキッチン。
大きなコーナーサッシとハイウォールのバルコニーを設け、気兼ねなく空や陽光を楽しむリビング。
庭側の大開口を通して緑が間近に感じられ、道路が近いにも関わらず庭に囲まれ落ち着きのある主寝室。
中庭を設けることで、街にも潤いをもたらすとともに、法規制をクリアした美しい開口により開放感を実現した。
中庭の開閉をコントロールし街とのつながりを大切にした住まい
重厚な門扉やカーゲートはなくし、近隣に圧迫感を与えず街並みに調和する佇まいに。街との境界であるガレージのシャッターを開ければ中庭までが街と繋がります。さらに、住宅部分は道路より一段高くなっているため、プライバシーも安心。リビングは、中庭を南に臨むように配置。外からの視線や近隣の建物を気にすることなく自然の息吹を楽しめます。芝生を敷いた中庭は、もうひとつの家族の居場所となりました。
アプローチに浮遊感のあるコンクリートのデッキを設け、植栽とともに外観のアクセントに。
南面を壁いっぱいの開口部とし、中庭と一体化させたリビングダイニング。
外からの視線を気にせず大きく取った窓から存分に光と風を採り入れられるようにしている。
ガレージのシャッターを開けると正面に見える中庭東側には窓を設けず、美しい壁面に視線が止まるように工夫。緑影も美しい。
中庭に面したリビング正面には、大きな一枚ガラスを採用。中庭南側の壁は白く美しい壁面が際立つように窓の位置を低く設定。
ダイニングテープルをそのままスライドして中庭に出せる大きく開く窓と、それに続くテラスを設置。気持ちのいいティータイムも。
ガレージにはステージを設けソファやワインセラー、オーディオ機器を設置。家族や友人と車を眺めながらゆったりと過ごせる場に。
森の中で生活している感覚の建築と自然が溶け合った住まい
広いリビング、そしてカーテンのない開放感のある暮らしをという要望に応え、建物の周囲をぐるりと壁で囲ったコートハウスに。外壁とルーバーで外からの視線を遮り、コートと室内を大きな窓でダイナミックにつなぐことで、自然と一体となった開放感を室内に。春には花が咲き、秋には紅葉が彩り、時には鳥が訪れ、雪景色も美しい。森の中にいるように、展開される自然の移ろいの迫力を感じる住まいです。
外観の意匠でもあるコーナーに配置された木製ルーバーの“隙間”は、外からの視線は遮りつつも、街並とのつながりに。
もともとある古い石積みを現代風に復元し、山から切り出した樹木の形を活かして日本の原風景を再現。
家を囲う外壁の一部に、上まで細い切り込みを入れたようなデザインで、玄関へのアプローチを設定。
LDKの窓は、サッシ部分を壁に埋め込んで縁が見えないように工夫。室内とコートがより一体化した印象に。
ダイニングとつながるテラスは。ふたつのコートに挟まれた、空中に浮いたような気持ちのよい空間。
コートに敷いた玉砂利を室内の窓際にも敷いて、まるで仕切りが無いかのように外と中の連続性を持たせている。
階段を上って回り込むように2階のリビングへ。すると北側のコートの緑が目に飛び込んでくる。
夜はコートの照明を点け、室内の光源を絞ることで、光と自然が彩る幻想的な癒しの空間を創り出している。