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元ハウスメーカー営業マンが語る『地面師』の恐るべき手口と防衛策

少し前にNetflixでも話題になっていたドラマ作品の題材となった『地面師』。
皆様も耳にしたことがあるのではないでしょうか?
もしくは、このドラマのおかげ(?)で知った方もいらっしゃるかと思います。
とはいえ、どんなものなのか知っても
「さすがにドラマの中だけのフィクションでしょ」
「こんなこと普通起こる?😂」
「セキュリティ意識の低かった昔の話では…」
というくらいの感想にしかならないのが普通だと思います。
ところがどっこいですね!!!!!
これだけ技術面の発達した現代においても、不動産を巡る『地面師』による詐欺被害って、残念ながら決して珍しいことではないんです!!!!!!!
「自分には関係ない」「うちの会社は大丈夫」と考えていると、思わぬ形で大切な財産を失うリスクに直面するかもしれません。
私も営業マン時代に土地の仕入れとか頑張っていたのですが、それはそれはもうめちゃくちゃに警戒しながら稟議を進めなければならず、とんでもなく大変だったんです。
今考えるとめちゃくちゃはた迷惑な話です。許せぬ地面師。
今回は、『地面師』をテーマに、
- 『地面師』とは何か?その驚くべき手口と被害実態
- なぜ、プロの目も欺かれてしまうのか?彼らが狙う心理的盲点
- 万一、巻き込まれた場合の“最悪の結末”と、財産防衛の重要性
- 大切な財産を失わないために、今すぐ知っておくべき「3つの対策」
をご紹介いたします。
あなたの事業やご所有の不動産が、いつの間にか狙われている可能性も否定できません。
少しでも不安を感じたら、ぜひ最後までご一読ください。
目次
1.巧妙極まる手口!あなたの土地が“勝手に”売買される『地面師』詐欺の実態

『地面師』というものを全くご存じでない方もいらっしゃるかもしれませんので、まず先に軽くご説明いたします!
端的に言えば、
「土地や建物の本来の所有者に成りすまし、勝手にその不動産を売却する契約を交わして、代金をだまし取る詐欺集団」
です。
「いやそんなんバレるでしょ…」と思うかもしれませんが、腹立つことにこれがまた上手くやるんです。
時に、経験豊富な不動産会社や司法書士すら見抜けないほどのものです。
例えば、
- 替え玉によるなりすまし:所有者本人と容姿が似た人物を雇って契約
- 精密な偽造書類の作成:印鑑証明書、身分証明書、権利証といった重要書類を、本物と見分けがつかないほど精巧に偽造
- ニセの専門家:弁護士や司法書士といった、こちらが安心しそうな専門家を装った偽者を同席させる
などです。
最初はともかく、2つめ3つめに至っては信じてしまいそうですよね!?
このように、あらゆる要素を綿密に準備し、『本物』であるかのような状況を完璧に作り上げ、合法的な不動産売買契約を遂行しようとします。
そして、なりすましが発覚する前に、代金を持ち逃げするのが常套手段です。
所有者の方が「自分の土地が知らない間に売られた?」と気づいた時には、既に物件は第三者の手に渡っていて売却代金も行方不明に…。
まさに背筋の凍る話です🥶
2.地面師が狙う『脆弱性』と司法判断の『盲点』

奴らは、不動産取引における人間の心理的な隙や法制度の特性を熟知しており、そこを巧妙に突いてきます。
ホントうまいんです無駄に。
その能力を真っ当に活かしてほしいものですよね…。
ではまず、ターゲットを選定する際や実行する際に狙われる『脆弱性』を持つ不動産からご紹介します!
【遠隔地所有不動産】
物理的に管理が難しい遠隔地の土地や、現所有者が頻繁に現地を訪れない不動産
=本来の地権者の動きが把握されにくいため狙われやすい傾向
【高齢者所有の不動産】
相続問題で権利関係が複雑化している、あるいは所有者の判断能力が低下している
=情報の裏取りがされにくく隙をつきやすいため狙われやすい傾向
【空き地・空き家】
定期的な人の出入りがない
=不審な動きがあっても外部から気づかれにくいため狙われやすい傾向
いやーーーー足元見てきますねーーーームカつきます!!!!
では次に、専門家の『盲点』をつくようなポイントです。
【技術と演技力】
偽造書類の精巧さや替え玉の演技力の高さによっては、専門家が確認作業を行ってもその真贋を見抜くことが極めて困難な場合があります。
【心理的プレッシャーの悪用】
「○○円でなら即決」「他にも買いたがっているお客様がいる」といった条件を提示し、相手の判断能力を鈍らせ、確認作業と注意力を散漫にさせるよう心理的な圧力をかけてきます。
【「まさか…」という油断】
不動産取引という高額かつ厳正な手順を踏まなければならない世界で『まさかここまで大胆な詐欺を行ってくるとは…』という、専門家意識を逆手にとってくるものです。
注意していても引っかかるような、実にいやらしい罠をしかけてきます。
専門家の方々も大変ですよね…😢
3.万一、巻き込まれたら…?訪れる『最悪の結末』

いくら自分には関係ないと思っていても、万が一の可能性は何にだってあります!
もし巻き込まれてしまったら、その後に待ち受けるのは泣きたくなるような現実です…😨
結果、巻き込まれなかったにしても、どういった不利益があるかくらいは知っておいて損がないかなと思いますので、3点ほどお伝えさせていただこうと思います。
(1))不動産の喪失
お持ちの不動産を詐欺の材料として使われたことに気づけたとします。
そのとき、その不動産がすでに『善意の第三者(詐欺で取引されていたことを知らずに契約した人)』に売却され登記まで完了してしまっていた場合、なんとその第三者の所有権が優先されるケースが多いんです。
つまり取り戻せない可能性が高いのです。
そんなバカな…と思っても、法律で定められていることなんです。
正直、購入者も悪くない話ではありますしね…。
(2)長期にわたる係争
とはいえ、絶対に取り戻せないと確定しているわけではありません。
要は裁判です。不動産を取り戻す、あるいは損害賠償を求めるために最終的に必要となるのはやっぱり裁判なわけです。
しかし、代わりに複雑かつ長期にわたるものを強いられることになります。
多大な時間、費用、そして精神的な負担があるでしょう…代償が大きすぎますね…。
(3)資金の回収困難
こちらは、地面師から購入してしまった側の被害です。
地面師が逮捕されたとします。やったー!!!さぁ、お金を返してもらいましょう!
地面師「ラスベガスで豪遊してきちゃった☆もう持ってない☆」
…残念ながら、こんなふざけた理由でも返ってきません。
だまし取られた代金が既に消費・隠匿されていた場合、その資金を全て回収することは極めて困難です。多額の損失を抱えることになるでしょう。
なんでだあああ!!!!って感じですよね…。
こんな具合に、将来にわたって精神的・経済的なダメージを負うことになっちゃいます。おっかないです😨
取り返しのつかない事態に発展する可能性も高いので、巻き込まれないに越したことはないですね…。
4.大切な財産を守るためにも!身を守る『3つの対策』

ここまで読んでいただいて、地面師詐欺の恐ろしさは十分伝わったかと思います。
でも、決して諦める必要はありません!
なんたって今からその対抗策を読めちゃうわけですから!
どういった危険性があるかをちゃんと知って、適切な対策を講じることができれば、財産を守ることは十分に可能です😉
【対策1:ご自身の『登記情報』を定期的に確認してください】
法務局では、誰でも自身の所有する土地や建物の『登記事項証明書』を取得することができます。
そして今やなんと、オンラインでも手に入れられるんです!便利…!
この書類には、所有者の氏名や不動産の詳細情報が記載されています。
定期的にこの情報を確認することで、ご自身の知らない間に所有者の名義が変更されていないかを確認できます!
特に、遠方に不動産をお持ちの場合や、管理が難しい不動産については、定期的な確認を強く推奨いたします。
【対策2:代理人や仲介業者には最大限の警戒を払ってください】
「地主はご高齢で、契約するときまでお会いできない」「他にも買いたいと言ってくれているところはあるが、早く決済してくれるならそちらを優先したいと考えている」といった内容の、代理人や仲介業者が地主本人に頑なに会わせようとしなかったり、やたら急かしてきたりする場合は要注意です!
相手が大手企業や専門家を名乗る場合でも、必ずその企業や個人の実在、および資格の有無などを第三者機関などで確認してください。
注意深いことは罪ではありません…!
【対策3:少しでも不審に感じたら、すぐに専門家へ相談してください】
違和感がある程度の漠然とした不安であっても、決して1人で抱え込まず、速やかに専門家へ相談してください!
不動産登記を専門とする司法書士、法律問題を扱う弁護士、または地域の管轄法務局など、信頼できる専門機関への相談が非常に重要です。
仮に地面師でなかったとしても、専門家の客観的な視点と知識は、不安解決の一助にきっと役立つはずです😊
5. まとめ

書いていて、神経質になりながら契約を進めていた当時を思い出して苦しくなっていました…😂
それでは一旦、ここまでのポイントを改めてご確認いただきましょう!
- 『地面師』詐欺はテレビやネットのフィクションに留まらない、現実的なリスクです!!
- 極めて巧妙な手口で、時に不動産のプロフェッショナルでさえ見抜けないため、「自分は大丈夫」「引っかかる人なんていない」という過信は危険です!!
- 万が一、被害に遭った場合、金銭や不動産の喪失に加えて、取り返すための長期にわたる精神的・経済的負担を強いられる可能性も…!!
- 『登記情報の定期的な確認』『地主以外への警戒』『疑わしいと感じたら即座に専門家への相談』を徹底してください!
『地面師』だけでなく、土地や家などの不動産に関する問題や不安は、ご自身の力だけで解決することが非常に困難です。>
もしできるとしても、かなりの労力を費やすことになるでしょう。
さらに、相談したいと思っても「結局どこに相談すればいいのかわからない…」「具体的に何すればいいの?」といったお悩みも出てくるかと思います。
そういった際におすすめしたいのが、タウンライフです!
このサービスを活用すれば、インターネット上で大手有名企業から、ご所有の不動産に関する活用プランや、具体的な相談を無料で受けることが可能です!
なんと、一度の入力で複数の企業からまとめて資料請求や相談ができるため、比較検討も容易に行えますよ😉
寝ている間にも必要な情報が手元に届き、しかも費用はかかりません。
「もしかしたら狙われやすい場所かもしれない…」「自分の土地の現状を確認したい」といった漠然とした不安からでも、まずは一歩踏み出して相談してみることをお勧めします。
実績豊富な有名企業から、あなたの土地専用の情報やアドバイスを得て、大切な財産の未来を守りましょう!
自己防衛に繋がるかもしれませんので、利用できるサービスはなんでも使ってみてください😊
この記事を書いた人

笠井聖太
ファイナンシャルプランナー2級 東京都生まれ。慶應義塾大学経済学部卒業後、某大手ハウスメーカーに入社。土地活用専門のチームにて都心部での事業提案営業に携わったのち、同社の積算業務に従事。その後タウンライフに入社し、今までの経験を活かして、土地活用を行う上で必要不可欠な情報を発信する広報業務に注力中。あなたにおすすめの記事
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