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モルタル外壁リフォームのメリット・デメリットとメンテナンス方法を徹底解説

  • 投稿日:2024.06.14
  • 更新日:2024.09.04
モルタル外壁リフォームのメリット・デメリットとメンテナンス方法を徹底解説

モルタル外壁リフォームのメリット・デメリットと
メンテナンス方法を徹底解説

モルタル壁の施工を検討している方のために、モルタル壁のメリットとデメリット、そして適切なメンテナンス方法について詳しく解説します。この記事では、モルタル壁の耐久性や美観、そして、価格に関する情報に加えて、メンテナンスや長持ちさせるためのメンテナンスについても網羅しています。

この記事を読めば、モルタル壁の特徴を理解できるだけでなく、モルタル壁の適切なメンテナンス方法の知識を得ることができます。ご自宅の建設でモルタル壁の選択を検討している方や、すでにモルタル壁を採用している方にとって、有益な情報が満載です。

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目次

モルタル壁とは?モルタルの材料や特徴について

モルタル壁とは?モルタルの材料や特徴について

まずは、モルタル壁をつくる材料とその特徴について解説していきます。

モルタル壁は何でできているの?構成材料は?

モルタル壁は、セメント、砂、水を混ぜ合わせて作られています。主に外壁に用いられ、その耐久性とデザイン性から多くの建築物に採用されています。

モルタル壁と材料が似ているのがコンクリートですが、コンクリートはセメントと砂、水に加えて砂利が練り込まれています。モルタルとコンクリートは材料が異なるため別の資材として取り扱われています。

住宅用の外壁やエクステリアとして使用されることもあるモルタル壁は、練り上げた直後は柔らかく加工がしやすいという特徴があります。ですが、硬化後は非常に頑丈で耐久性があります。サイディングのように完成した壁を貼るのではなく、現場で材料を混ぜて作られています。

モルタル壁は、高い耐久性と防火性があるため住宅に使用されるほか、商業施設や公共建築物の外壁でも採用されています。

モルタル壁はデザインの自由度が高い

モルタル壁の特徴に「自由度の高さ」があります。
硬化前のモルタルは柔らかく加工がしやすいため、さまざまな仕上げが可能となります。

モルタル壁は、現場で職人が材料を混ぜてから施工するため、サイディングにはない手作りならではの仕上げの自由度があります。

他にはない自分だけのデザインにすることができますし、さまざまな質感を出せるため別の資材と組み合わせて使用することもできます。

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モルタル壁にはどんな種類があるの?仕上げ方法についても解説します

モルタル壁にはどんな種類があるの?仕上げ方法についても解説します

モルタル壁の仕上げはとても自由度が高く様々な方法があります。モルタル壁の多彩な仕上げの方法についてご説明します。

多彩なモルタル壁の仕上げ方法とその種類

モルタル壁の仕上げにはいくつかの方法があります。

リシン仕上げ

モルタルを壁に吹き付けて施工する方法です。リシン仕上げは、凹凸のある表面が特徴です。砕いた石などをモルタルに混ぜてから吹き付けるという方法が一般的です。石を混ぜることで独特の質感になり、防水性と耐久性が高まります。

スタッコ

モルタルを塗った後に、コテなどで叩いたり、専用の塗料を吹き付けたりする仕上げの方法です。塗表面がでこぼこしていて、ざらっとした質感が特徴で仕上がりには高級感があります。

ローラー仕上げ

表面にローラーを転がしてモルタル塗布していく施工方法です。ローラーを使用するためでこぼこした外観ではなく、なめらかで均一な仕上がりになります。作業効率が良いのもこの施工方法の特徴です。

左官仕上げ

職人が手作業でモルタルを塗っていくという仕上げです。手作業で仕上げるため、独特の風合いがあります。また、手作業で仕上げるため自由度が高くデザイン性を持たせることができます。

モルタル壁の施工と仕上げの流れ

モルタル壁の施工方法の流れを解説します。

下地の準備

モルタルを塗る前に、まずは壁の下地を整えていきます。そして、モルタルを塗る箇所にはラス網という金網を張ります。

モルタルを作る

セメントと砂と水を混ぜてモルタルの素材を作ります。ここで、デザインや施工の必要に応じて添加剤などを入れていきます。

モルタルの塗布

作ったモルタルをラス網の上に必要な厚さにして整えていきます。塗布は一度ではなく何度も塗り重ねられて各層をしっかりと乾燥させることで強度が高まります。

仕上げ

最後にモルタルの表面を仕上げます。美しい仕上がりにするために、表面を丁寧に整えていきます。模様や質感をつけてデコレーションする場合はここで仕上げていきます。

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モルタル壁のメリット・デメリット

モルタル壁のメリット・デメリット

モルタル壁のメリット、そして、デメリットについてくわしく解説します。

モルタル壁はデザイン性、耐久性、遮熱効果などのメリットがたくさん

デザイン性

モルタル壁はさまざまな仕上げが可能で、様々なデザインに対応できます。質感や色合いの自由度が高いため、個性的な外観にしたいというこだわりに応えられます。ざらっとした質感や、おうとつがある壁、そして、均一でシンプルな仕上げができます。

耐久性と耐熱性

硬化後のモルタル壁は非常に頑丈です。風雨や紫外線にも強く、長期間にわたって美しい状態を保つことができる高い耐久性が魅力です。

また、モルタル壁の材料はすべて不燃性であるため耐熱性が高く、万が一、火事になっても有毒ガスが発生しません。モルタルはとても燃えにくいため、防火性能にも優れています。

遮熱効果

モルタル壁には厚みがあり、砂とセメントを混ぜて作られるという素材の特性から、高い遮熱効果があります。外気温の影響を受けにくく室内の温度を一定に保ちやすいため、冷暖房効率を向上させることができます。

シーリングのメンテナンスが不要

サイディングの外壁の場合、10年から15年程度でシーリングの打ち替えが必要です。一方でモルタル壁には、つなぎ目がないためシーリングのメンテナンスは必要ありません。

モルタル壁のデメリットは?ひび割れや汚れに注意

ひび割れ

モルタル壁は頑丈ですが、防水性が低く雨風や湿度の影響を受けると下地がひび割れやすいという特徴があります。特に、温度差や湿度の変化が大きい地域の場合は、ひび割れが生じやすくなります。モルタル壁は強度が高い壁ではありますが、絶対に割れないというわけではありません。

また、モルタル壁にはつなぎ目のシーリングがないため地震などで普段より強い力が加わった際に、力が分散しにくいという特徴があります。そのため、地震などでひび割れが発生するケースもあります。



汚れやすさ

モルタル壁の表面は仕上げ方法にもよりますが、ザラッとしたものや表面がデコボコしているため汚れがつきやすいという特徴があります。特に、白などの薄い色を選択した場合は汚れが目立ちやすいため定期的な洗浄が必要です。

クオリティの差が出やすい

モルタル壁の仕上げは現場の職人の手作業によるものです。サイディングのような工業製品ではないからこそオリジナリティーを出しやすいのですが、職人の施工技術のレベルが出来栄えに大きく影響します。熟練した職人が施工したモルタル壁は非常に美しい仕上がりになりますが、技術が未熟な職人が施工すると仕上がりにムラが出ることがあります。
「完成したらイメージと違った」ということもおこるため職人や施工会社とのコミュニケーションが求められます。

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ひび割れ、チョーキング、雨だれ、コケ・藻、浮き・剥がれの症状と対策

ひび割れ、チョーキング、雨だれ、コケ・藻、浮き・剥がれの症状と対策

モルタル壁の劣化には、ひび割れ、色あせ、剥離、苔やカビなどがあげられます。壁の劣化は、単なる外観の問題だけではなく、建物の構造や強度に悪影響を及ぼす可能性があるため放置せず対応する必要があります。

モルタル壁のメンテナンス:ひび割れやチョーキング、雨だれの特徴と対策

モルタル壁は、経年劣化や雨風・温度変化などの影響でさまざまな劣化症状が現れることがあります。以下に、代表的な症状とその対策方法を紹介します。

ひび割れ

モルタル壁に亀裂が入るという現象です。ひび割れは、経年劣化や温度差、湿度の変化が大きい場所、そして、地震などの影響で発生します。

モルタル壁にひび割れがある場合は、シーリング材を使用してひび割れを埋めて補修します。シーリングでは埋められないほどの大きなひび割れの場合は、専門業者に依頼して適切な補修を行います。

ひび割れ
チョーキング

チョーキングとは、モルタル壁の表面が白く粉を吹くというもので、塗料が劣化すると起こる現象です。モルタル壁に手で触れるとチョークのような粉が手に着くことからチョーキングと呼ばれています。壁を手で触れば解るため定期的にチェックしてみることをおすすめします。

チョーキングの対応としては、まず、モルタル壁の表面を洗浄し粉を取り除くという作業になります。その後、モルタル壁に塗料を再塗布していきます。

チョーキング
雨だれ

雨だれとは、モルタル壁についた 汚れが雨で流れたあとが壁に残ることです。これは、雨水で壁の汚れが流れ落ちてそのまま乾いたことが原因です。

雨だれの対策としてできることは定期的なクリーニングです。高圧洗浄機などで壁を洗浄しましょう。予防方法としては、コーティング剤で汚れの付着を防ぐことができます。

雨だれ
コケ・藻

コケや藻の発生は、 湿気の多い場所で特に多い現象です。モルタル壁に緑色や黒色の斑点が現れている場合は、コケや藻の発生が疑われます。

対策としては定期的な洗浄となります。また、防カビ剤を使用すれば、コケや藻の発生を防ぐことができます。

コケ・藻
引用:いえふく
浮き・剥がれ

モルタル壁が下地から浮いたり、剥がれたりする現象です。この現象は経年劣化によって引き起こされます。

モルタル壁の浮きや剥がれを発見した場合は早めの補修が必要です。大規模な剥がれの場合は、専門業者に依頼して張り替えや補修を行います。

浮き・剥がれ

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モルタル壁のメンテナンスについて徹底解説!

モルタル壁のメンテナンスについて徹底解説!

モルタル壁は耐久性や施工の自由度の高さといった魅力があり人気ですが、長年の使用や風雨などの要因によって劣化することがあります。ここでは、モルタル壁のメンテナンスについて詳しく紹介します。

モルタル壁のメンテナンスの方法を紹介

モルタル壁にひび割れが生じた場合は、ひび割れの大きさによって補修の方法が変わります。小さなひび割れであれば、モルタルパテ等を使用してひびを埋めて補修できます。ひび割れが大きい場合は、モルタルを再度塗布する必要があります。

続いて、モルタル壁の表面に汚れやカビ、コケが発生している場合は、中性洗剤を使用してブラシで洗浄し洗い流します。専用の洗浄剤や高圧洗浄機の使用も効果的です。

モルタル壁が色あせていたり、塗装が剥がれたりしている場合は、モルタル壁の再塗装を行います。再塗装の前には必ず洗浄と下地処理が必要です。その後で、適切な塗料を選び、均一に塗布することで、壁の美しさと強度を長持ちさせることができます。

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塗装工事や張り替え工事の方法と費用

モルタル壁のひび割れや塗装工事の方法と費用

モルタル壁のメンテナンスの方法を紹介

モルタル壁のひび割れや塗装工事の費用の相場は以下の通りです。

ひび割れ補修 700円~1,400円/m
外壁塗装 20坪 約40万~70万円
30坪 約60万~100万円

当然ですが、ひび割れの度合いや、使用する材料によってメンテナンスの費用は異なります。

小さなひび割れの補修であれば、シーリング材を充てんするのみですが、大きなひび割れの場合はひび割れ箇所をカットする工程があるため高額になります。

また、外壁塗装は、選ぶ塗料のグレードと建物の大きさで費用が大きくかわります。

DIYでできるモルタル壁の塗り方や補修方法

モルタル壁の補修はDIYでもできる場合があります。

ひび割れの箇所にシーリング材を充てんしてできるだけ均一に塗布することが重要です。
大きなひび割れには補修用のモルタルを使用してひびを埋めていきます。

ただし、高所の作業は危険が伴いますし、壁のひびやはがれが大きい場合は専門業者に依頼したほうが安心です。

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モルタル壁の費用と耐用年数

モルタル壁の費用と耐用年数

モルタル壁の費用と耐用年数をチェックしましょう。モルタル壁はとても固く頑丈ですが、それでも寿命があります。壁の耐用年数を把握しておけば、計画的にメンテナンスをして美しさと強度を保つことができます。

塗料の種類 耐用年数
アクリル塗料 5年~7年
ウレタン塗料 6年~10年
シリコン塗料 8年~12年
ラジカル塗料 12年~15年
フッ素塗料 15年~20年

モルタル壁は、塗装の種類で耐用年数が変わります。

また、湿度や雨の量、太陽光の当たり方といった、環境的な要因も耐用年数に影響するため、壁の様子を定期的にチェックするようにしましょう。

モルタル外壁は2000年より前とあとで施工が異なる?

モルタル壁に関しては、2000年より前に施工されたかどうかで耐用年数が異なります。これは、2000年に新しい法律ができて新規の施工の場合に10年の雨漏りを義務づけるようになったからです。

2000年より以前の施工では、モルタル壁の下地部分に通気層と呼ばれる空気と水蒸気の出入り口がないものが主流でしたが、2000年以降は通気層が採用されているものが主流となり、耐水性が向上しています。

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モルタル壁を使った家の具体例とその特徴

モルタル壁を使った住宅には、以下のような具体例があります。

モルタル壁とガルバリウム鋼板を組み合わせた住宅

モルタル壁とガルバリウム鋼板を組み合わせた住宅

モルタル壁はクールな印象のガルバリウム鋼板との相性もよい壁材です。こちらの住宅では、玄関ポーチの部分にモルタルを採用しています。

シンプルなモルタル壁の色味と質感が住宅の顔である玄関のアクセントとして活かされた住宅です。

モルタル壁の塗装工事の事例

モルタル壁の塗装工事の事例

こちらは3階部分のみがモルタル壁のという建物のメンテナンスの施工事例です。
タイルとモルタル壁のツートンの外壁の住宅で、モルタル壁の部分の塗りなおし等の施工をしています。

モルタル壁の塗装工事の事例
モルタル壁の塗装工事の事例

モルタル壁の塗装を行う際には、サッシやタイル壁との境目に養生をしてから施工していきます。

塗装工事は、モルタル壁の美しさと強度を保つために必要なメンテナンスです。使用する塗料の色によっては施工前と施工後で印象をガラリと変えることもできます。

モルタルを門壁に利用した事例

モルタルを門壁に利用した事例

こちらは家の顔ともいえる門壁にモルタルを使用した事例です。

モルタルの質感が活かされたクールな印象です。モルタルはデザインの自由度が高いため、外壁だけでなくエクステリアに使用すると外観のアクセントになります。

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まとめ

モルタル壁は、そのデザイン性と耐久性、そして、自由度の高さから多くの住宅や施設で採用されている外壁資材です。モルタル壁は、サイディングのようなつなぎ目がないためシーリングの補修が必要ないという点もメリットといえます。

とても強度が高く頑丈で防火性能も高いという特徴があるモルタル壁ですが、長く住むためには当然、定期的なメンテナンスや補修が必要です。モルタル壁の主なメンテナンスとしては、再塗装やひび割れの修理、コケや雨だれの洗浄などです。このような適切なケアを行うことで、モルタル壁の美しい景観を長く保つことができます。

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